上茶路駅の駅前と思われる場所です。道路から少し入ったところにあって、ロータリー跡らしき広さがあるので間違いないと思ったのですが、
駅を示すような構造物は全く見あたらず、線路があると推測される場所は深い雑草や木々に覆われ探すすべもありません。
場所を間違えたのかと思い仕方なく引き返し、少し離れた別の道を進んでみました。
道を進むと明らかに鉄道の信号機らしきものが立っているのが見えました。
しかしその向こうでショベルカーが作業をしています。駅を撤去している最中なのでしょうか・・・。
しかしとにかく場所は合っているようなので、もうヤブに突進して怪しい場所を確かめるほかありません。
でないと私の気が済まない。
意を決して雑草の中にダイブし、突き進むと、なんと保線用の軌道自転車が現れました。
線路もあります。これはすごい。
しかし線路はありえないカーブを描いていました。これは駅構内を軌道自転車で遊び回るために後から組んだのだと思われます。
線路の先を見ると、また進路をふさぐヤブ。なんだか右の方では電柱もぶっ倒れています。
が、ここまで見ておいておいそれと戻れますか?私はまた枝や草をかき分けて突き進みます。
しばらく進むと、人工物が見えてきました・・・。
駅だ!
ホームの上によじ登って、あたりを見渡します。緑に覆われ何も見えませんが、上家に覆われた部分だけがすっきりしています。
上茶路駅の駅名標。何となく国鉄時代のものではない気がするのですが・・・。廃線後に誰かが作ったものでしょうか?
ホームの端はスロープになっており、ここが出入口になっていたと思われます。
先程私が駅前だろうかと思った場所ともだいたい一致しています。しかしヤブがひどくてこちら側からも駅前には出られそうにありません。
線路上には軌道自転車が1台放置されています。この脇にももう1台倒れていました。いったい何台あるのでしょうか。
あらためて上茶路駅のホーム、駅名標、上家を見上げます。完全に放置された、まさに廃線跡といった雰囲気です。
私はとりあえず満足して、ヤブの中へと舞い戻っていきました。
Copyright (C) 2007 Tsuchibuta Honpo All Rights Reserved.
※当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を固く禁じます。